日本のカレーはグツグツとたくさん煮込めば煮込むほど美味しくなるとされているので、1杯のカレーを用意するのに1時間以上かけている家庭も多いのではないか思います。
しかし、カレーの本場インドでは毎回の食事でカレーを食べています。
当然、毎度毎度、大袈裟な調理をするわけにはいきません。
また、インドはシンプルに暑いため、あまり長い時間火の前にいたくないという事情もあり、普段のカレーはささっと作ってしまうのが基本です。
カレーが美味しいことは今更言うまでもないですが、インド料理は基本的に野菜をたっぷり使うのでヘルシー。
スパイスは身体にも良いので、美容や健康にも良いです。
いわゆるアーユルベーダってやつですね。
要するに、インドのカレーをレパートリーに加えると、
- サクッと作れる
- 身体に良い
- めちゃくちゃ美味しい
という3つの恩恵を受けることができるわけです。
これはもう、カレーを作らない手はありません。
そんなわけで、今回の記事では、スパイスから作るインドカレーを料理のレパートリーに加えたい人向けに、レシピ本をまとめました。
1. SPICE CAFEのスパイス料理―日々のおかずと、とっておきカレー
[レベル:初心者から初級]
押上の有名店、スパイスカフェが出したレシピ本です。
冒頭でも述べたとおり、インドの料理はささっと作れるのが特徴なのですが、この本ではなんと、
10分で作れるスパイス料理
に絞ったレシピが乗っている章が用意されています。
はじめてインド料理を作る人を念頭に置いた構成なので、スパイス初心者・インド料理初心者がとりあえず読んでみて、軽い気持ちで挑戦してみるのに打ってつけです。
2. いちばんやさしい スパイスの教科書
[レベル:初級]
東京カリー番長としても高名な水野仁輔先生の本は他にもたくさん出ていますが、基本的にどれを選んでもハズレないと思います。
それでもあえて本書を推薦するのは、本書がスパイス図鑑的な本とレシピ本の良いところが合わさっているからです。
また、スパイスの入手方法みたいなところから解説されているのも優しいですね。
単調なスパイス図鑑ではなく読み物としても楽しく通読できるように作られているので、暇さえあればスパイスの教科書をむさぼり読むような使い方をするのが良いでしょう。
この本で学んだスパイスの知識は、レシピ本をただ再現する段階を卒業し、オリジナルのカレーをありあわせの材料で作るようになったとき、必ず役に立ちます。
3.誰も知らないインド料理
[レベル:初級から中級]
初級の壁を破る1冊です。
この辺りから、レシピ本から絵や図が少なくなってきます。
本書は本邦における南インド料理のレシピ本の草分け的存在です。
初版から20年以上経つ現在においてもまったく輝きを失っていない古典で、長く読み継がれているだけあって非常にためになります。
随所に現れる、
「スパイスを活かすには塩が大切なんだよ。初心者は塩の量を少な目に使いがちだから気をつけようね」
みたいな非常に示唆に富んだアドバイスは、まさに親心。
著者の渡辺先生はカレー界のゴッドファーザーです。
4. India: The Cookbook
[レベル:中級以上]
India: The Cookbookは、本気でインド料理を極めたいと思っている外国人の必須アイテムです。
なんなら、冒頭で紹介したスパイスカフェは日本人が経営しているお店なのですが店頭にはこの本が置いてありました。
めちゃくちゃ分厚い辞書みたいな本で、なおかつ英語の本なのですが、他に類を見ないくらい情報が多いです。
豚肉、ほうれん草など、材料から逆引きでレシピを検索できるので、それをメインに使うのが良いでしょう。
写真もほとんどないので、英語で画像検索をしながら活用していく必要があります。
要するに、本気の人向けの本です。
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